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ほぼ倍増!アンコールワット入場料の値上げに関する考察と邪推

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来年2017年2月から、アンコールワット遺跡群の入場料が大幅に値上げされることが決定しました。

カンボジアの中でも今回の値上げに関して賛否両論ありますが、個人的にもどうも不満が残る値上げのプロセスに、考察と邪推、そして未来に対する期待をまとめてみました。

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アンコールワットの入場料が大幅値上げ!

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以前から値上げの噂は聞こえていましたが、ついに正式に値上げの発表がなされてしまいました。

新料金が実施されるのは2017年2月1日からで、現在の料金と値上げした新料金は以下の通りです。

2017年1月31日まで 2017年2月1日から
1日券 20ドル 37ドル
3日券 40ドル 62ドル
1週間券 60ドル 72ドル

現行の料金下でのチケット販売の比率は1日券が60%を占めるといいますから(3日券:30% / 1週間券:10%)、今回の値上げはアンコールワットを訪れる観光客の6割の方にとって「ほぼ倍増!」となってしまいます。

 

これに関しては地元紙Phnom Penh Postでも割と攻撃的なタイトルと論調で報じていましたので、概要を和訳してまとめておきます。

Angkor Wat ticket price hike could hurt visitor numbers: experts

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・新料金と導入時期について(上記記載の通り)

・値上げに対しては複数の関係者や専門家が「事前説明説明の不十分さ」や「値上げ理由の不透明さ」などを理由に抗議している

・現在具体的に発表されている値上げ分の利用用途は「各チケットの2ドル分は無料で小児治療を行っているKantha Bopha病院に寄付する」ということ

・インターネット上では「アンコールワットの入場料は他の世界遺産に比べれば安い」という意見がある一方、「急激な値上げは観光客を遠ざけ、シェムリアップの経済に影響を与えかねない」という意見もある

・ちなみに1日券の37ドルは、ペルーのマチュピチュ遺跡と同レベル、インドネシアのボルブドゥール遺跡入場料の2倍、エジプトのギザピラミッドの4倍、中国万里の頂上の入場料の5倍らしい

出典:Phnom Penh Post より和訳し要約

 

 

拝観料の値上げに対する僕の考察

確かにアンコール遺跡群の見るべきところの多さを考えると、1日たっぷり観光して37ドルという料金は、日本人の感覚からすればそれほど高いとは思いません。

加えて今年の3月頃には「アンコール遺跡群のチケット販売を『Eチケット(インターネットの事前購入)』にも対応しよう」という動きも発表されていました。

これが実現すればチケット購入の待ち時間が短縮されるなど、利用者にも一定のメリットがありますので、それなりの企業努力の一端は見受けられます。

 

ただ多くの関係者や専門家も指摘するように、値上げのプロセスが不透明というか短絡的というか…

たとえば「2ドルの児童医療費への寄付」なんて、新料金の37ドル・62ドル・72ドルという料金をみれば、おそらく後付けでただ2ドルをそのまま乗っけただけですよね(^^:)

企業の寄付というのは本来は企業努力で生んだ利益からすべき物であって、これでは利用者から強制的に寄付を徴収しているようなものです。

 

しかもアンコール遺跡群の入場料を支払っているのは、現在のところ外国人だけでカンボジア人は無料です。

貧しい暮らしをしているカンボジア人はさておき、どれだけ豊かな生活をしているカンボジア人でも無料というのは…、ちょっと如何な物でしょう(別途寄付をしていたりはします)。

そもそも国の文化遺産を守るべきはその国の国民であるべきで、カンボジア人を無料にするなら「遺跡の保守に必要な料金は別途税金で徴収する」などの然るべき対応があって良さそうなものです。

ところが実際には多くのカンボジア人は税金を納めておらず、「税金というシステム」すら知らない国民がどれだけ多いことか。

例えば市民の台所でもあるカンボジアのローカル市場では、売り手も買い手も、誰ひとり税金を納めていないハズです。

このあたりの大きな矛盾にはメスを入れず、税金を取りやすい外国企業からはどんどん取り立てるようなやり方は、早急に改善されるべきだと思います。

 

話をチケット代の値上げに戻すと、もちろん遺跡の保全にはお金がかかります。

そしてアンコール遺跡群はお金をかけてでも守るべき物だとは思いますので、必要ならば今回の料金の値上げだって反対はありません。

ただ外国人からだけ取ろうとするほど、今のカンボジアは貧しい国では無くなっているはずです。せめて児童の医療費に2ドルを寄付したければ、その分くらいはカンボジア人から徴収すべきではないでしょうか。

 

拝観料の値上げに対する僕の邪推

ここまで少し不満がだだ漏れになっている論調で書き進めてきましたが、それは今回の値上げに対して、僕がこんな「邪推」を持ってしまっているからだと思います。

少し話がさかのぼりますが、とあるカンボジア人の先輩と飲んでいた時のこと。

ちょうどアンコールワットの収益に対する権利がベトナムからカンボジアへ移管された後だったので、僕は単純に喜んでいました。

ところがそのカンボジア人は「ベトナムがそう簡単に利権を手放すわけがない、どうせ裏でカネを取るヤツが増えるだけだ」と言っていたのです。

もちろん何の裏付けもない「単なる邪推」ではあるものの、何だか妙に説得力のある話だと思いました。

そして今回、値上げの話を聞いて真っ先に思い出した話だったんです。

もしかして値上げ分は新しく増えた「裏でカネを取るヤツ」の分!?

そう脳裏によぎると、途端に面白くありません。

もちろん何度も言うように「単なる邪推」ですから、何の根拠もありません。

値上げ分のお金を保全や観光客の増加につながるような、しっかりとした使い方をしてくれることを期待もしています。

例えば僕が以前から望んでいるのは、あの広い「アンコール遺跡群をもっと手軽に見て回れるようなシャトルバス」なんかがあれば最高です!

そんな感じで有効にお金を使ってくれるならいいのですが…、なんせ腐敗指数の高さで悪名轟くカンボジア。

僕の期待通りにことが進むかどうか、これだけカンボジアが好きな僕でもどうしても信頼できない部分もあるんですよね(^^:)

 

変わりつつあるカンボジアに期待!

何だか嫌な話が続きましたが、もちろんカンボジアも変わりつつあります。

例えばプノンペンでは最近「メーター制の安心して乗れるトゥクトゥク」が登場し、話題をよんでいます。

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1,200リエル/ kmと格安な料金に加え、ベースに三輪のバイクを使っているので安全性も抜群!

【外部リンク】https://www.facebook.com/ezgo24h/

今まで観光客と見れば「ぼったくってやろう!」なんてドライバーも一部いましたが、こうしたサービスが増えれば、きっと市場の適正化は急速に進むでしょう。

 

他にも、以前は平気で「罰金という名の賄賂」を要求してきた警察も、最近ではこっそりとしか受け取らないよう変化してきています(それでもまだ受け取るんですけどねw)。

幸いにもカンボジアではネットの自由度は高く、不正や良いサービスは、Facebookなどでどんどん拡散します。

実際にそれで失脚させられる政治家もいるくらいですから、ネットの力は侮れませんよ!

 

今回のアンコールワット遺跡群の料金値上げに対しても、市民の目を光らせ、正しい使われ方をすることを期待してやみませんが…

いずれにせよ来年2月からはアンコールワットの拝観料があがりますので、カンボジアへこられる方はお早めにどうぞ!



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