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水害に弱いカンボジアの農業とその未来を考える

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ここ最近、プノンペンでは強い雨が続いています。

そうなると心配になるのがカンボジアの稲作事情。特に今の時期はメインの収穫の直前ということもあり、雨が続くととても気になります。

ということで、今日はカンボジアの農業について書いてみます。

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雨が続くと気になるカンボジアの米事情

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ここ最近、プノンペンでも強い豪雨が続いています。

昨日もそうでしたが夜になると強い雨風に見舞われ、僕の家でもベランダ越しにある窓からも雨が吹き込んでくるくらいでした。

それがここ何日も続いているので、そうなると心配なのがカンボジアの米事情。

通常カンボジアでは11月から数ヶ月が稲作の収穫ピークになりますので、今の時期はちょうど刈り入れを待つ稲がたわわに実っているころ。

そんな時に収穫前の稲が水に使ってしまうと、それだけで今までの努力は台無しですからね。

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日本でも農業など自然を相手にするお仕事ではその脅威と戦う毎日でしょうが、カンボジアの農業は自然の脅威に対してすごくもろいんです。

それを裏付けるかのように、Hong/Furuyaが実施した調査によればこのまま対策をしなければカンボジアはこんな状況になるそうです。

カンボジア、気候変動が稲作へ影響、2030年までにコメ価格が倍増の見込み

カンボジアで気候変動の影響が顕在化しつつある。最近の調査によれば、カンボジアの稲作セクターは政府が気候変動に対応しない限り、最も悪影響を受けるセクターのようだ。

Hong/Furuyaが実施した調査によれば、コメ価格は2030年までに倍増する可能性がある。最悪のケースでは、1トンあたり1.52百万リエル(370ドル)の上昇が見込まれる。これは、昨年12月の価格水準(1トンあたり420ドル)の88%増にあたる。

カンボジア国民の主食はコメであることから、このようなコメ価格の急なインフレが生じると貧困層への影響が懸念される。

「貧困世帯は所得の60~80%を食費に費やしている。もしコメ価格が上昇すれば、貧困層の保健サービスや教育へのアクセスに悪影響が生じることは避けられない。対策としては、コメ価格の急上昇を予防する対策を政府がとること。」とHongは指摘する。

出典:THE POVERTIST

 

僕の知り合いでも農業に携わる友人が何人もいますし、もちろん米の値段が上がるのは悪いことではありません。

でもその理由が、水害による「収穫減」が原因では話になりませんよね。

特にこの数年は頻繁に「雨の影響で米が不作」というニュースを聞いているような気がします。

思い返せば2011年・2013年と続けて大洪水の被害に見舞われたカンボジアですが、それ以降もちょくちょく水害は発生し続けています。

水害への対策は農家さん個人では中々太刀打ちできるものではありませんから、国家レベルで何とかしてもらいたいものです。

 

それでも好調を維持するカンボジア。

農業が国の主要産業であるカンボジアで、このような虚弱性をはらみながらも、カンボジア自体は以前好調をキープしています。

2016年もこのまま行けば7%台の経済成長を遂げそうですし、2015年には国民一人当たりの総所得(GNI)は$1,070に上昇しました。

これは世界的な低所得国の基準値である$1,025を上回っており、カンボジアは2017年から中低所得として扱われる国となります。

とりわけこの成長の牽引役となっているのが縫製業と建築業ですが、僕としてはここに農業も是非とも入っていて欲しいんですよね。

だって今は好調の建築業だっていつかは陰りを見せるのは目に見えていますし、縫製業にいたっては、安い労働力を目当てとした「先進国の受け皿」になっているにすぎないですからね。

この2つの道で突き進めば、時期が過ぎれば外資は逃げていくでしょうし、仮に長く続いたとしてもASEANでの力関係を変えるほどの大きな推進力にはならないと思うんですよね。

 

カンボジアの農業に期待する訳

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これからもカンボジアには色々な外資が参入してくるでしょうが、その多くは縫製業と同じように「すでに他国にあるものを、カンボジアの安い労働力を目当てに参入してくる」ものとなるでしょう。

もちろん国が豊かになるならそれも歓迎なんですが、農業はちょっと違う可能性を秘めていると思うんですよね。

だって世界に目を向ければ明らかに食料は足りていませんし、今後もその傾向は強くなっていくはずです。

都市化や砂漠化などにより世界中で農作できる土地はどんどん減っていますし、そもそも地球上では農作ができる淡水が豊かな地域も限られています。

それに比べてカンボジアでは平地が多いだけでなく、トンレサップ湖を水源とした豊かな水資源があるわけですよ。

これを活かせば、将来先進国にとって(安いからではなく)本当に必要とされる国になると思うんですよ。

もちろんカンボジアの農業にも課題はあります。

冒頭であげた自然災害への虚弱性もそのひとつですが、それ以外にも後継者問題や知識・教育不足、はたまた隣国とのややこしい負の関係など…

あげればきりがありません。

だから簡単ではないけれども「カンボジアの未来に農業の発展が必須」だと思っている僕としては、外資からまだ支援を受けられる今のうちに、農業への体勢を強化すべきだと思っています。

もし国が動かないなら、民間でもいいんです。

だってこれだけ頻繁に水害に悩まされるカンボジアの農業、もしそれをクリアする農場を作れたら、それだけでニーズは確定ですからね!

もし取り組んでもらえる方がおられれば、僕も微力ながら応援させてもらいたいものです。



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