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ギリシャ問題に学ぼう:大国と小国の駆け引き!カンボジアの未来は!?

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昨日のギリシャ問題に学ぼう:他人事ではないカンボジアと日本の記事でもお伝えしましたが、ギリシャが国民投票でEUの提案した緊縮策に「NO」を突きつけてから、各国首脳の電話会談など、動きが慌ただしくなっていますね。

本日7日、ブリュッセルで開かれる予定の首脳会議でギリシャがドイツに政府案を提出するらしいので、今後の動きに目が離せません。

そもそもギリシャはもちろん、ドイツだってギリシャがEUやユーロから脱退することは望んでいないのですから「どこで落とし所を作れるか」が最大の焦点になるでしょう。

 

EU(ドイツ)がギリシャを切れない理由

ギリシャ・チプラス首相の強気な言動に辟易しているドイツ国民は多いことでしょう。当然「私たちの血税でいつまでギリシャの怠け者を養うつもりだ!」という反発も強く存在します。

 7月6日、仏独首脳はギリシャ早期に提案示す必要あるとの認識で一致(2015年 ロイター/Philippe Wojazer)
7月6日、仏独首脳はギリシャ早期に提案示す必要あるとの認識で一致(2015年 ロイター/Philippe Wojazer)

それでもドイツには「ギリシャを切れない理由」があります。

仮にギリシャがEUを脱退すれば、EUの超国家主義への信頼に亀裂が入り「ギリシャの次に切り離されるのはどこ?」と憶測を呼ぶこととなるでしょう。そうなると市場の混乱はもちろん、その裏でほくそ笑む中国やロシアの存在も無視出来ません。(今回の国民投票の結果を受け、実際この通り株価が反映しています)

そしてドイツにはもうひとつ「ギリシャを切れない重大な理由」があります。

といいますのも、現在のドイツはEUで一人勝ち状態。ドイツはなんだかんだ文句を言いながらも、実はギリシャから一番恩恵を受けている国なんです。

 

ご存知の通り、EUではユーロという共通の通貨を利用しています。

経済が好調なドイツが、もし今も(ユーロ以前の)マルクを使っていたなら、かなりのマルク高が予想されますし、現在ほどの好景気ではいられないはずです。

日本経済が長い円高で苦しみ、ようやく円安になってきたことで回復の兆しをみせていることからも、為替相場がいかにその国の経済に大きな影響を与えるかはお分かり頂けると思います。

つまり、ギリシャがEUの足を引っ張ってくれることで上手くユーロの高騰を防ぎ、その結果として現ドイツの繁栄があるのです。

だからドイツにとってはギリシャがEU、ひいてはユーロから抜けてもらっては困るわけです。もしかして、今のギリシャとの交渉に一番頭を悩ませているのはドイツ・メルケル首相かもしれませんね。

 

ギリシャ国民の怒りの理由

そんなドイツの弱みにつけ込むチプラス首相の過激な発言のみを聞いていると「なんて無茶を言うんだ!」と思う方もおられるでしょう。しかし、その背景にはギリシャ国民が怒るちゃんとした理由があるんです。

 

EUにはユーロ圏全体の金融政策を行う欧州中央銀行(EBC)があります。

一般的に日銀などの中央銀行が行う金融政策は、自国の状況から判断して金利や資金供給のバランスを取り、景気を安定させる役割をしますよね。

しかしEUでは、欧州中央銀行によって「一律の金融政策」が取られます。

各国の経済状況が違う中、仮にドイツなどの強国に配慮したマクロ政策が一律に行われれば、当然しわ寄せはギリシャなどの弱い国に及んでしまいます。

 

事実、欧州中央銀行は2011年に2度の利上げを実施しました。

これは当時ドイツなどの景気回復によるインフレ防止を目的に行ったものですが、この時ギリシャは、すでに経済危機のまっ只中にあったんです!

ギリシャ単独で考えれば本来は利下げをすべき状況で、逆に利上げをしたのですからその後の景気悪化は必然。結果として2011年には17.86%だったギリシャの失業率は、2012年には27.47%まで落ち込むことになったのです。

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出典:世界経済のネタ帳

ちなみに2011年と2012年の変化を見てみると、比較した5ヵ国中で失業率が下がっているのはドイツだけというのは皮肉な結果ですね。

もちろんEUでは議事は全会一致が原則ですし、強国がやりたい放題出来るわけではありません。しかし上記の一例からも、実際にドイツが有利に立っているのこともまた事実。そしてこの金融政策で大きなダメージを受けたのはギリシャ国民ですから、彼らが怒りを覚えるのは無理の無いことでしょう。

つまり、今のチプラス首相の強気な発言は、こうしたギリシャ国民の怒りと、ドイツの「大人の事情」によるものなのです。

 

損をする小国、カンボジアは大丈夫?

とはいえEUに加盟していることは、ギリシャにも大きなメリットがあります。

ただ上記のようにユーロ圏の経済一体化が裏目に出た場合、損をするのは大抵ギリシャのような小国です。

 

そこで気になるのが、ASEAN共同体におけるカンボジアの今後です。

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実は、ギリシャとカンボジアにはいくつか共通点があります。

例えばギリシャの主な産業は「観光」と「農業」で、カンボジアも同じです。加えてギリシャは自動車や機械・家電などを輸入に頼っていますが、これまたカンボジアも同様。それだけでなく、EU内でのGDPの位置づけを考えても、ギリシャとカンボジアは似たようなところがあるのです。

とはいえ、ASEANが統合してもEUのように通貨は一本化しませんし、一見似て見えるEUとASEAN共同体の仕組みは、比べれば大きく違いがあります。

ですからカンボジアが「ギリシャと同じ道を歩む」とは限りませんが、その危険性は考えておく必要があるでしょう。国際社会において、カネ・モノ・ヒトは繁栄する都市に流れがちなのは、言うまでもありません。


 

まだ続きがあるのですが少し長くなったので、EUとASEAN共同体の違いやカンボジアの今後について、明日に持ち越し書かせて頂きます。

 

とにかく、EU加盟国が19ヵ国まで拡大したユーロ圏から、初めて離脱する国が出現するリスクが出てきました。

水面下で各国の駆け引きと調整が続いていますし「利害」だけで考えれば、適当な所で落とし所を作るはずです。ギリシャがIMFへの返済が滞っても「デフォルト」とはみなさず「延滞」としたことからも、周辺国の姿勢が伺えますよね。

しかし政治は時として「感情」で動いてしまうことがあります。両者が引くに引けない状況になり、仮にギリシャがEUを離脱すれば「たかが小国の離脱」では済まされない影響が予想されます。

今月20日には欧州中央銀行が保有する国債(35億ユーロ)の償還が迫っているだけに、あとは時間との勝負ですね。

良い落とし所を作ってくれることを期待しています。

 

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今日もありがとうございました(^^)

 



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